旅行や出張などで長期間自宅を留守にすることもあるでしょう。また家庭内でも屋外でも使用頻度の高い水道とそうでない水道があるかと思います。長期間水道を使っていない蛇口がある場合は、どのように対応したらよいのでしょうか。

長時間水道を出さずないままの状態が続くと、どのような事が起こるのでしょうか。水を使わなくても水道管には水が滞留したままになります。私たちの家庭に届く水は浄水場にて殺菌消毒されて安全性を高めて届けられるのですが、水道管に滞留する時間が長くなってしまうと、殺菌剤として使用されている塩素の濃度が薄くなってしまうのです。

また水道管も経年とともに劣化が進んできますので、水道管の内部のさびが水道水に交じってそれが蛇口から一緒に出てくることもあります。

長時間水道を使わないことで水質が劣化するのは一時的なことです。使用を繰り返すたびに新しい水が送られてきますので、次第に水の質も改善してきます。

しかしながら長時間滞留していた水は安全性にも不安がありますし、味も美味しくない可能性が高いので飲まないほうがいいでしょう。長時間水を出さなかった水道に関しては、バケツ一杯程度の水を流すと、水道管にたまっていた水を出すことができます。

先ほどから長期間使用しない水道管と述べていますが、具体的にはどのくらいの時間が経過したことを指すのでしょうか。実は一晩でも水を出さないままにしていると、水道管にたまっている水の劣化が疑われます。そのため朝いちばんで使用する水は、飲料としては使わずにしばらく流してから使用するのが望ましいです。